「歯は年代とともに変化していく」
人は小学校に行っている間に乳歯から永久歯に生え変わります。そのあと、虫歯や事故などで歯を失ったりしない限り、その歯と一生付き合っていきます。そして、歯は生え変わってから年月とともに成熟し、その後、歯の老化が始まってきます。ホワイトニングを行ううえでも、その年代に応じてホワイトニングしやすかったり、なかなかホワイトニングの効果が出ずらかったりします。ここでは、あなたの年代に応じた、ホワイトニング事情や同世代の方がホワイトニングに関し、どう思っているかを解説していきます。
ホワイトニングしやすい10代〜20代前半
この年齢の方は、永久歯になってから約10年ぐらい。歯のエナメル質の成熟度が比較的低く、ホワイトニングで白くなりやすい状態です。また、この年齢ですと歯の神経部分がまだ大きいですが、歯の神経に直接作用する知覚過敏が起こりやすい可能性があります。ですが、実際にはそれほど起こっていません。
ホワイトニングに対してのこの年代は”とにかく芸能人みたいに歯を真っ白にしたい”というニーズが多いです。歯が白い芸能人の多くはセラミックで歯を白く見せているので、ホワイトニングではあそこまでの白さが出るのは難しい事を知っておかないといけません。
また、ホワイトニングに対してもネットからの情報などを上手にひろっているためか、抵抗感が少ないようです。
ブライダル前の駆け込みが多い20代〜30代女性
この世代になるとエナメル質の成熟度も上がっています。この年齢ではやはり「結婚式、白い歯で記念写真を撮りたい」と言う方が多く、ホワイトニング完了までの期間がしっかり取れることが重要です。
もし、虫歯があったりするとホワイトニングの薬液が虫歯部分から中に入り込み神経部分にいってしまうと知覚過敏になりますので、まず治療が必要です。治療後、ホワイトニングを行うわけですが、オフィスホワイトニングでは1回でも白くなりますが、一般的には希望の白さにするには2週間間隔で3〜5回程度の通院が必要です。
ブライダル前に行う場合は、その期間も考えてホワイトニングを行いましょう。
そして、結婚式が終わってしまうとホワイトニングを終了してしまう方が多いのも特徴です。
営業職や接客業の方のニーズが多い30代〜40代
永久歯になってから20年がたったこの年代、早い方ですと歯の磨耗やクラックが起こり始めます。まだ、加齢による変色は強くありませんので、黄色味がかった色であれば、ホワイトニングで白くなりやすいです。ただし、子供の頃に服用したテトラサイクリン系の抗生物質による変色ではダークっぽい色や色が濃い場合はホワイトニングでは白くならないのでラミネートベニアなどの対応となります。
また、この年代は口の中のケアや歯の色に対して意識が高く、特に営業職や接客業などお客さんと接する仕事している方がホワイトニングすることが多いです。色の白さは”A2″ぐらいの少し明るい自然な白さを希望する傾向にあります。
時々、”ヤニやステインをホワイトニングで落としたい”という希望がありますが、まずは汚れを歯科での歯のクリーニングで落としてみてからホワイトニングをやってみてはいかがでしょうか。
”白い歯”への憧れが強い40代〜50代
この世代が20代の頃「芸能人は歯が命」フレーズが話題になりました。なので、この世代は”白い歯へのあこがれ”が強い世代です。この年代になると加齢による象牙質の変色も始まり、黄色味が強くなってきます。なので、ホームホワイトニングでじっくり時間をかけてホワイトニングしていくことが多いです。また、テトラサイクリンによる変色が最も多い世代になります。
この年代はお金も持っているので「最も最適な方法でホワイトニングしたい」というニーズがあり、男性のホワイトニング希望も増えてきます。女性の場合は家庭を持っているか、独身かによってかけられるお金が大きく変わってきますので大きく分かれます。
歯よりも健康志向の60代〜70代
この年齢では歯の加齢による変色も顕著になり、歯の磨耗や虫歯跡、銀歯などが多い世代です。歯の白さを求める人は少なくどちらかというと「体を健康に保ちたい」と思っている方が強くなります。ホワイトニングは”A3″ほどの白さを希望する方が多いです。健康という意味でもまずは歯のクリーニングで歯の状態をよりよく保ち、その後、ホワイトニングをされる方がいるという感じです。
(参考雑誌 DH style）
