歯を白くするホワイトニング
ホワイトニングを行った後は、色の濃い飲みものや食べものは一定時間避けてくださいと指示があります。
では、”色が濃くないが白くもないもの”は食べたり飲んだりしてもよいでしょうか?
「色の濃いもの」のように明確に書かれていないので、迷ってしまいますね。
また、ホワイトニング後に風邪などでどうしても薬を飲まないといけないこともあるかと思います。
こういった場合はどうすればよいのでしょうか?
この記事ではこのような疑問について、解説していきます。
ゴマだれなど色は濃くないが白くもないものは大丈夫?
・基本的には24時間はさけたほうがよいです。
ホワイトニングを行った後は、ホワイトニングの薬剤成分が一定時間続いています。
その間、歯が色に対して刺激を受けやすく、歯の内部に色を吸収しやすい状態なので色の濃いものは避けてください指示があります。
時間として24時間程度はさけることになります。
その為、色が濃くなくても歯に着色がしやすい状態の為、色がついているものはなるだけ避けたほうがよいでしょう。
例に出したゴマだれは成分にしょうゆが含まれており、それなりに色がついています。
しょうゆそのものに比べれば色は濃くないので、色は付きにくいです。
コーヒーの場合でしたら、ブラックよりミルクをたっぷり入れたほうが色は付きにくいです。
とはいっても、ホワイトニング実施後24時間以内は食事で白いものばかり食べるというのもなかなか難しいかと思います。
濃い色ではないが、白くないものを食べたり飲んだりしたばあいは、飲食後、うがいを行うなどして、できるだけ影響が出ないようにしましょう。
また、ホームホワイトニングで継続してホワイトニングを行う場合は、途中で濃いものを飲食しても、見た目にはほとんど影響はないです。
ただし、ご自身の希望の白さになるまでの期間が、その分遅くなると考えておいたほうがよいでしょう。
・24時間以内でどうしても紅茶が飲みたくなった場合は?タバコは?
本来は避けたほうがよいですが、紅茶やコーヒー好きの方には我慢できなくなる場合もあるかと思います。
その場合もなるべく着色がつかないように、冷たい紅茶、コーヒーであればストローで飲むやミルクをたっぷり入れて、色をなるべく濃くなくするなどの工夫をして、着色を防ぎましょう。
ホームホワイトニングを行っている方は「マウスピースをして飲めば、着色を防げないの?」と考える方もいるかもしれません。
マウスピースは熱で変形してしまうので、マウスピースをしてホットの紅茶・コーヒーを飲まないようにしてください。
24時間以内の喫煙もタールが着色しやすいので、避けたほうがよいです。
どうしても、タバコが吸いたい場合は、しばらく我慢しないとならないホームホワイトニングは避け、オフィスホワイトニングで吸えない期間を短くするといったことがよいと思います。
・ポン酢などの酸性は大丈夫?
上記のように着色の濃いものは24時間以内はさけたほうがよいですが、酸性の飲み物・食べ物についてはホワイトニング後、数時間は控える必要があります。
ホワイトニング直後は歯の表面のペリクルという膜が剥がれている状態の為です。
なお、代表的な酸性の飲み物・食べ物は以下のようなものです。
・柑橘系の飲みもの/食べ物、炭酸飲料、スポーツドリンク、アルコール類、酢を使った食べもの
※ よく、紅茶を飲むイギリス人は歯が茶色い?
話が少しそれますが、イギリスでは1日 7〜8杯 ほど紅茶を飲みます。その9割がミルクティです。
イギリスでは日本同様規制が厳しく、市販で過酸化物が含まれたホワイトニング剤は販売されていません。
そもそも、欧米人は日本人に比べもともと歯が白いのですが、イギリス人は上記のような理由もあり実際には歯が茶色い方が多いようです。
風邪などの病気でやむを得ず、ホワイトニング後、薬を飲んだりいないといけない場合はどんなことに気をつける?
ホワイトニング後、24時間以内にどうしても薬を服用しないといけない場合は以下のようなことに注意しましょう。
抗生物質の服用では着色はつかない為、問題ありません。
風邪などで漢方薬を服用する場合、漢方薬は色がつきやすい為、オブラートに包んで服用するなどの工夫をしましょう。
また、のどのスプレーなどは直接、のどに当てるように使いましょう。
イソジンのようなヨードを含んだうがい薬は歯に着色しやすい為、ヨードが入っていない浅田飴のアズレン系と呼ばれるうがい薬であれば着色を避けることができます。
また、のどトローチなどでも合成着色料が入っているものもあります。そういったものは着色する可能性がありますので、成分を確認して服用するようにしてください。
まとめ
ここでは、ホワイトニング後、「色が濃くないものは飲んだり食べたりしても問題ないか?」、「薬を飲まないといけない場合はどんなことに気をつければよいか」について説明してきました。
まとめると
・24時間以内は色が濃くないものでも、なるべく避けよう
・どうしても飲食やタバコが我慢できない場合は、期間が短いオフィスホワイトニングで
・薬を服用する場合は、色がつきやすいものが歯につかないように工夫をしよう
ということになります。
とは言っても、ご飯も食べるし、飲み物の飲むので全てが色がないものというわけにもいかないと思います。
極端に制限するのでなく、上で解説してきたように、工夫できるところはおこなってホワイトニングを進めましょう。