楽天などで販売されているのを目にする歯のホワイトニングジェル
購入をすると自宅でもホワイトニングができるようになります。
芸能人ほどではないけど、普通より”白い歯”になることができる・・・
「なんか印象がかわったね」と周りの人からうれしい言葉をかけられるかもしれません。
ネット販売で買うと安くホワイトニングをすることもできる。
ただ、やり方を間違えると痛い思いや最悪、神経を抜くなど取り返しがつかないことになることも。
その中で
「ホームホワイトニングのジェルってどんなもの?」
「歯医者にいかなくても大丈夫?」
「正しい使い方は?」
などいろいろと気になったり、心配することがありますね。
ここではそういった疑問について解説していきたいと思います。
ホームホワイトニング ホワイトニングジェルは歯そのものを白くする
ホームホワイトニングに使われるジェルは歯そのものを白くします。
ジェルの成分に過酸化尿素(過酸化水素と尿素が結合したもの)が含まれており、その成分が歯内部に浸透し、着色物質を分解、無色化する作用があるためです。
ホワイトニングジェルと呼ばれているものはいろいろある
”ホワイトニングジェル”と言われているものにはホームホワイトニングのホワイトニングジェル以外にもさまざまものがあります。
通常、以下のようなものも”ホワイトニングジェル”として呼ばれています。
①ホワイトニング歯磨き粉のジェルタイプ
②ネット販売されている”HiSile(ハイスマイル)”,”ビースマイル”などのホワイトニングキットのジェル
(HiSmile(ハイスマイル))
③サロンやホワイトニングバーで使用されるホワイトニングジェル
④歯医医院・クリニックでホワイトニングするジェル
です。
この中で歯そのものを白くするものは歯科医・クリニックで使用する④のジェルで成分に過酸化水素が含まれ、歯内部に浸透し、着色物質を分解、無色化します。
これは先に出てきたホームホワイトニングのジェルより高濃度のものになります。
①〜③のジェルはいずれも歯表面の汚れを落とすもので、歯本来の白さ(色)にするものです。
汚れが落ちて「白くなった」と感じる方も多くいます。
次の項からはホームホワイトニングに使うジェルについて説明していきます。
ホワイトニングジェルの薬剤濃度によって特徴が違う
国内外とわずいろいろなメーカーからホワイトニングジェルは発売されていますが、基本的にはジェルの薬剤濃度の違いによって特徴がかわります。
ホームホワイトニングで使用されるジェルに含まれる過酸化尿素の濃度は10%~35%の範囲です。
海外製の高濃度のものは”効果高”だが”しみる・痛い”に注意
過酸化尿素 35%など海外製の高濃度のジェルはそのホワイトニング効果も強くなります。
ですが、その分”しみ・痛み”の原因にもなりますので、注意が必要です。
ジェルによる”しみる・痛い”の原因は、ジェルの薬剤成分が歯の神経を刺激することで起こりますので、その成分が多いと神経を刺激する可能性も高くなります。
特に、はじめから知覚過敏の症状があったりする場合はそこから神経部分に到達しやすくなっているため、高濃度のものを使用すると痛みがでる可能性が高く、使用を避けてください。
「低濃度」は初めての人に勧められる場合が多い
”低濃度”といわれているジェルは、過酸化尿素濃度:10%のものです。
厚生省の認可をうけているホームホワイトニングジェルはいずれもこの濃度です。
(楽天などで販売されているこれより濃度が高いジェルは無認可というだけで、販売を禁止されているわけではありません。)
この低濃度が認可されている理由は「低濃度で自宅でも安心して使用できるよう」にする為です。
ですので、歯医者さんを通してホームホワイトニングを行う場合も、この低濃度のジェルから始めることを勧められることが多いです。
なお、過酸化尿素濃度10%は過酸化水素濃度としては約1/3の3.6%となリます。
低濃度~高濃度のホワイトニングジェル一覧と特徴
歯科医院や楽天など国内で流通しているホームホワイトニング用のジェルには以下のようなものがあります。
メーカーによって特徴がありますので、歯科医で行う場合に何を使っているかや自身で行う時の参考になればと思います。
ハイライトシェードアップ | ティオンホームプラチナ | オパールエッセンス | ナイトホワイトACP | デイホワイトACP | |
---|---|---|---|---|---|
メーカー | 松風 | CG | ウルトラデント | フィリップス | フィリップス |
過酸化尿素濃度 | 10% | 10% | 10%,15%,20%,35%,45% | 10%,16%,22% | 6%,9.5%,14% |
値段(約15日分) | 6,000~7,000円 | 6,000~7,000円 | 5,000~7,000円 | 6,000~7,000円 | 6,000~7,500円 |
特徴 | 国内製 厚生省認可 歯科医院での利用は多くない | 国内製 厚生省認可 乳白色、粘度が高い 要冷蔵 歯科医院でも広く使われている | アメリカ製 10%のみ厚生省認可 透明、粘度が高い 知覚過敏抑制材配合(硝酸カリウム・フッ化物配合) | アメリカ製 透明 10%のみ厚生省認可 | アメリカ製 透明 |
ジェルはネットでの購入も可能
ホームホワイトニングに使用するジェルは楽天などのネット販売で購入可能なものもあります。
値段は歯科医で購入するより安い場合がほとんどで、同じもの半額ぐらいの値段で購入できるジェルも。
また、海外製の高濃度のジェルを購入することもできます。
自宅でのホワイトニングジェルの使い方
使用は毎日2時間、2週間を行うことが一般的
ホームホワイトニングのジェルは歯科医院で行うオフィスホワイトニングのジェルより濃度が低いため、一定時間、毎日継続して少しずつ歯を白くしていきます。
実施後は飲食による歯への着色を防ぐため、数時間は避けたほうがよいです。
(歯の表面をおおう”ペリクル”という膜が剥がれ、それが数時間で形成されるとされているため。唾液の量によっても時間は多少かわります。)
マウスピースは歯科医で作ってもらう
歯医者さんのもとホームホワイトニングを行う場合は、初回に歯型どりを行い2回目でマウスピースとジェルと受け取り、自宅でのホームホワイトニングを開始します。
もし、ジェルをインターネットで購入する場合、歯科医でマウスピースのみ作ります。
マウスピースのみの値段相場は10,000~30,000円といわれています。
なお、マウスピースは歯に装着した時、歯茎にジェルがつかないように根元がカットされています。
ジェルは米粒状につけて使用、1本あたり3日~2週間分
ジェル1本で3日〜2週間分が一般的です。ジェルは画像のように1歯ずつ米粒状につけて行います。つける目安は説明書に記載されていますので、よく読んで使用しましょう。
取説以上の長時間使用はNG
ホームホワイトニングは通常、2時間装着で行います。
効果を高めようと2時間以上装着してしまうと、しみ・痛みが出やすくなりますので避けましょう。
海外製のものに寝てる間装着するタイプのものも販売されています。
ですが、欧米人に比べエナメル質が薄い日本人は歯には強すぎるので、個人での就寝中の使用は避けたほうがよいです。
もし、就寝中にホワイトニングしたい場合は、歯科医に相談するなどして検討しましょう。
しみる・痛いのリスクが心配な方は歯医者さん指導でホームホワイトニングを行うのがベター
ネット販売などでジェルを購入すると安くできるメリットはありますが
・事前に歯の状態がわからない
・痛みが出た時の対処ができない
といった安全面でのデメリットがあります。
歯周病や虫歯など治療が必要な状態でホワイトニングを行ってしまうとひどい場合には”痛みがずっとおさまらない”炎症が続いた状態になり、最悪の場合は神経を取らないといけない結果になってしまうこともあります。
そういった点でもしっかりと歯医者さんで歯の状態を診てもらった上でホームホワイトニングを始めた方がよいでしょう。
ホームホワイトニングで慣れてからネット購入で安くする方法もある
ホワイトニング開始当初はしっかり歯の状態を診てもらった上で、歯医者さんでのホームホワイトニングを始めその後、歯の状態も問題なくホワイトニングが継続できるようであればネットでジェルの購入するなどの検討をすれば、少し安心してホワイトニングすることができると思います。
最もよいのは定期的に歯医者さんで歯の状態を診てもらいながら行うことですが、こういった方法も自己責任の範疇であるということをお伝えしておきます。
まとめ
ここではホームホワイトニングのホワイトニングジェルについて
・歯そのものを白くするものは過酸化尿素が含まれているもの
・ジェルは高濃度の方が効果は高いが、しみ・痛みの可能性も上がる
・初心者は低い濃度から始めることがおすすめ
・ホームホワイトニングにはマウスピースを使い、一定期間継続して2時間行う
・ジェルはネットで安く購入できるが、痛みなどのリスクもあるので自己責任で
・歯医者さん指導のホームホワイトニングでは安心を得ることができる。
とお伝えしてきました。
なるべく安く白い歯と自信を持って笑える笑顔をえられるほうがよいけど、”痛い”が続いたら元も子もありません。
「気持ちよく安心して歯を白くしたい」と思ったら、歯医者さんでのホームホワイトニングをまずは検討してみましょう。