「歯を白くしたい」と思った時に、やっぱり料金は気になるところ 。
他のことにもいろいろお金がかかるので「 おおよそトータルでどのくらいかかるの?」と考えてしまいますよね。
世間でいう”ホワイトニング”と言っても、いろいろな種類があり選んだものによって値段は大きく変わってきます。
ここでは最適な方法を選んでもらえるようにホワイトニングの種類と値段について説明していきます。
ホワイトニングの種類とその値段
ホワイトニングの種類は大きく2つ
一般的に”ホワイトニング”と呼ばれているものは歯表面のステイン・ヤニなどの着色汚れを落とすものと歯そのものを白くするものに分かれます。
歯表面の汚れを落とすものはドラックストアやネット販売されているホワイトニング専用の歯磨き粉を使ったり、ここ数年でいろんな場所に店舗ができたホワイトニングバーやエステでのホワイトニングなどです。
これらはポリリン酸ナトリウムなどで歯表面の汚れを浮かし除去することで、歯本来の色にもどします。
汚れを落としただけでも「歯が白くなった、明るくなった」と効果を感じる方も多くいます。
また、日本人の平均的な歯の色は下記のシェードガイト(歯の色見本)でいうとA3~A3.5です。もし、これ以上に白くしたい場合は歯そのものを白くするホワイトニングを行います。
歯そのものを白くするホワイトニングは薬剤に歯内部から白くする成分:過酸化水素または過酸化尿素を含んだものを使っていきます。
この薬剤を使ったホワイトニングの種類としては歯科医院で薬剤を塗布し行う”オフィスホワイトニング”、歯科医指導のもと専用のマウスピースに薬剤を塗布し自宅で行う”ホームホワイトニング”、薬剤をネット販売などで購入し自分で行う”セルフホワイトニング”があります。
この薬剤は歯科医師、歯科衛生士などの国が定める国家資格を持っていないと扱えないため、先のホワイトニングバー、サロンなど資格を持っていない方が運営しているところではできません。
この成分を含んだ薬剤はウェルシア、ツルハドラック、マツモトキヨシなど国内のドラックストアでも販売できません。しかし、アマゾン、楽天、バイマなどのネット通販での購入ができ、自分自身で行う”セルフホワイトニング”が可能となっています。
セルフホワイトニングで代表的なものとして、過酸化物を含んだ成分がついたシールを歯に貼り付ける”ホワイトニングシール”、過酸化物が含まれている歯磨き粉を使用する、薬剤(ジェル)・マウスピース・LEDライトがセットになったものを使用するホワイトニングキットがあります。
歯表面の汚れを落とすホワイトニングの値段
歯表面の汚れを落とすホワイトニングの種類ごとの値段は以下のようになります。
種類 | 値段 | セット購入の値段 |
ホワイトニング歯磨き粉 | 1000~2500円 | ー |
ホワイトニングキット | 5000~10000円 | 2700円(ジェル):定期購入時(通常3000円)※ ビースマイルの場合 |
ホワイトニングバー、サロン | 4000~5000円 | 4600円/1回(6回コース) ※1回では4980円 ホワイトニングバーの場合 |
歯科医院でのクリーニング | 数千~15000円 | ー |
ホワイトニング歯磨き粉は一番安価で手軽に行えますが、効果を感じる・感じないは個人差も大きく、毎日の歯磨き少しずつ汚れが落ちるので効果を感じるまで期間がかかります。
ホワイトニングキットによるものは複数回のセットで購入するとより安くすることができます。こちらも各メーカーごとにジェルの成分が違いますので、個人差は出る傾向にあります。
ホワイトニングバー、サロンで行うのも初めから複数回で申し込むと安くできます。先のホワイトニングキットより出力の高いライトを使用して行うので効果を感じる方は多くいます。
歯科医で行うクリーニングでは治療目的でなく、見た目をよくするためのものなので保険適用外となりおおよそ上記の値段です。※ 保険適用となるのは歯周病治療のための歯石除去をメインした処置です。
クリーニングは歯石がついていて歯が汚れていたり、タバコのヤニ汚れなどがある方には効果的です。また、歯石を除去することで虫歯・歯周病予防や口臭の予防にもつながり見た目だけでなく健康面からもメリットがあります。
総合的には値段が高くなるにつれて、歯表面の汚れを落とす効果は高くなる傾向です。
ただし、この成分が効く、効かないなど個人差が大きいところもありますので、まずは安価なものからはじめてみるものよいかと思います。
歯そのものを白くするホワイトニングの値段
歯そのものを白くするオフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、セルフホワイトニングのそれぞれの値段及びメリット・デメリットは以下です。
種類 | 値段 | メリット | デメリット |
ホワイトニング用歯磨き粉(過酸化物含む) | 1000円前後 | ・安価
・自宅で行える ・毎日の歯磨きで白くなる |
・低濃度の過酸化物により効果が弱い
・セルフの為、口内の状態が確認できない。 ・過酸化物が含まれる為、しみ・痛みがでる可能性有 ・歯の色のコントロールが難しい |
ホワイトニングシール | 5000円前後/20回分 | ・比較的安価
・自宅で行える |
・セルフの為、口内の状態が確認できない。
・過酸化物が含まれる為、しみ・痛みがでる可能性有 ・2週間、毎日行う必要がある。 ・歯の色のコントロールが難しい |
ホワイトニングキット(過酸化物含む) | 7000~10000円 | ・自宅で行える | ・セルフの為、口内の状態が確認できない。
・過酸化物が含まれる為、しみ・痛みがでる可能性有 ・2週間、毎日行う必要がある。 ・歯の色のコントロールが難しい |
マウスピースのみ歯科医で作成し、セルフホワイトニング | マウスピース:10,000~30,000円
ジェル:3000円前後 |
・自宅で行える | ・セルフの為、口内の状態が確認できない。
・過酸化物が含まれる為、しみ・痛みがでる可能性有 ・2週間、毎日行う必要がある。 ・歯の色のコントロールが難しい |
ホームホワイトニング | 25000~35000円 | ・自宅で行える
・歯科医にて事前に口内の状態確認ができる ・色の後戻りが緩やか |
・2週間、毎日行う必要がある。
・過酸化物が含まれる為、しみ・痛みがでる可能性有 |
オフィスホワイトニング | 数万~10万円 | ・短期間で白く出きる(高濃度の場合)
・自分で行う必要がない ・痛み・しみへの対応が早い |
・過酸化物が含まれ、高濃度の為、しみ・痛みがでる可能性がやや高い
・色の後戻りが早い
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短期間で白くなり、手間がかからないオフィスホワイトニングは一番高い値段となります。
値段の幅が大きい理由は歯科医院で差があるためです。その理由として”オフィスホワイトニングの種類で機材(ライト)や薬剤の価格に違いがある”、”ホワイトニングは自由診療のため歯科医の事情(人件費など)に応じて価格が設定できる”ことによります。
一方、ホームホワイトニングは専用のマウスピースと薬剤があれば行えるので、自分で定期的に行う手間はかかりますが、オフィスホワイトニングより安くなります。
セルフホワイトニングは歯そのものを白くするホワイトニングとしては一番安価です。海外製の歯磨き粉などは1000円前後で購入ができます。
しかし、歯科医で施術前にしっかり口の中の状態を見てもらうオフィス/ホームホワイトニングと違って自分で行うため、しみ・痛みなど事前対策ができない、実施中に痛みが出てしまった場合に対応ができないなど安全性の面でデメリットがあります。
また、自分で歯の白さをコントロールすることが難しい点もあります。
ホワイトニングに使うマウスピースや薬剤の値段は?
ホワイトニングで使うマウスピースは歯科医で作るとおよそ10,000~30,000円と歯医者さんによっても差があります。
セルフホワイトニングにてネット販売でジェルのみ購入する場合は歯科医で専用のマウスピースを作っておく必要があります。
過酸化物を含んだ薬剤はいろいろな種類がありますが、ネット販売では3000円前後(約1ヶ月分)、歯科医でホームホワイトニング用の薬剤を購入する場合は追加ジェル1本(2週間分):数千〜6000円の範囲です。
ホームホワイトニングで継続して行う場合や白さを維持するための定期的なホワイトニングにおいてこの値段がかかります。
ホワイトニングの選択は値段、安全面、期間なども考慮してトータルで考えましょう
歯の表面の汚れを取るホワイトニングの場合、ホワイトニング歯磨き粉では白くなるまでの期間はかかります。個人差も大きいですが、安価である一定の効果が見込めます。
効果が高いのは通う手間と値段がかかりますが、効果的な薬剤とライトのあるホワイトニングバー・サロンです。
値段を極力安くすること、歯表面の着色をとりどのくらい白さを希望するか、手間や時間をどのくらいかけるか、のいずれを優先したいかで決めていきましょう。
歯そのものを白くするホワイトニングも同様です。
実施した効果が非常に高く、1回で希望の白さになるホワイトニングもあります。効果が高い分、値段も高くなります。しかし、ホワイトニングが1回のみで期間(回数)がかからないこと、1回のみなのでしみ・痛みなど知覚過敏が起こる可能性も1回だけであることなどメリットも大きいです。
効果が弱いホワイトニングはしみ・痛みが出にくい分、希望の白さにするまでの回数を行うことになり、トータルでの金額が上回ってしまう場合もでてきます。
また、自分で行うセルフホワイトニングはしみ・痛みなどの安全面でデメリットがあり、痛みがひどい場合には歯の神経の炎症→長期化すると歯の神経を抜くことになることもあります。
ホワイトニングは安く行うことでコストメリットになりますが、安全面や期間を考えて実施することもまた重要ですので、そういった点も考慮して選んでいきましょう。
選んだホワイトニングをなるべく安くするには?
サロンやバーではクーポンを活用しよう
ホワイトニングサロン、バーではグルーポンなどのクーポンサイトやクーポンが掲載されている、各地のフリーペーパーなどで初回限定割引などのクーポンが掲載されていることがあります。
主にクーポンサイトでは東京,大阪,名古屋などの大都市圏の店舗が多く掲載されており、サロンだけでなく、医療機関である歯科・歯科クリニックの初回割引などもあり、歯そのものを白くするホワイトニングも安く行うことができます。
ただし、初回が安くなっても2回目以降は通常料金などトータルでの料金を考慮する必要があります。
過酸化物が含まれた薬剤で行うホワイトニングではしみ・痛みなどが起きる可能性があります。値段だけでなく、施術前にしっかりと口の中の状態確認などしっかりとしてカウンセリングが行われるかも大切な点です。これらも考えて選びましょう。
複数回セット料金で安く!
ホワイトニングサロン、バーでは複数回の通うことが料金が安くなるセットがある場合があります。それぞれのウェブサイトなどで確認できます。
代表的な例ととして、全国に展開している”ホワイトニングバー”ではこのような料金体系になっていいます。
1回 | 6回コース | 9回コース | 12回コース | 18回コース | 24回コース | 36回コース | |
1回あたりの料金 | 4980円 | 4600円 | 4400円 | 4100円 | 4000円 | 3900円 | 3600円 |
期間限定のモニター募集で安くなっているところもある
お近くの歯科医院やお探しの歯科医院がウェブサイトを持っていたら確認してみましょう。一部の歯科医院では時折、期間限定でモニター募集を行っているところがあります。
特に開設したての歯科医院などではその地域で広く知ってもらうため、行っていることがあります。
トータルの値段を考慮して、1回の効果が高いホワイトニングを選ぶ
歯表面の着色を落とすホワイトニング、歯そのものを白くするホワイトニングともに歯をきれいに、白くするためにトータルでいくらかかるかはポイントです。
歯表面の着色を落とす場合は、歯科医院での1回のクリーニングで効果を感じる方も多くいます。
歯そのものを白くするホワイトニングでは希望の白さにするために何回も通いトータルの値段が、1回で希望の白さになるものより結果的に高くなってしまう場合もあります。
ただし、1回で希望の白さになるホワイトニングを行っている歯科医院は限られます。
お近くで選ぶ場合は1回の効果が高いホワイトニングを行っている歯科を探して、なるべく通う回数を減らすという選択をしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事ではホワイトニングと種類の値段について説明してきました。
・ホワイトニングには”歯表面の汚れを落とすもの”、”歯そのものを白くするもの”がある
・歯表面の汚れを落とすものはホワイトニングサロン⇒歯のクリーニング⇒ホワイトニングキット⇒ホワイトニング歯磨き粉の順に値段が高い。高価なものほど汚れを落とす効果は高い傾向
・歯そのものを白くするものはオフィスホワイトニング⇒ホームホワイトニング⇒セルフホワイトニングの順に値段が高い。ただし、オフィスホワイトニングは短期間で白くすることが可能。
・セルフホワイトニングは安くできるが、自分で行うため口の中の状態を確認できず、痛みなど安全面が考慮できない、歯の白さのコントロールが難しい。
・より安くホワイトニングするにはクーポン、セット料金、モニター募集などの情報をつかむことがポイント
ホワイトニングを選ぶにあたっては料金も大切ですが、実施期間や安全面などトータルで考えてご自身にあった最適な方法を選んでいきましょう。