オフィスホワイトニングにはどんな種類がある?それぞれの特徴は?

ホワイトニングの知識

歯医者さんで受けるオフィスホワイトニング

近年、ホワイトニングの広がりにより以前にも増して、さまざまな種類のオフィスホワイトニングが受けられるようになっています。

ただ、種類が多くなるほど「どのオフィスホワイトニングがよいのか」迷ってしまうかもしれません。

そういった疑問にお答えするために、ここではオフィスホワイトニングの種類、それぞれの特徴について解説していきたいと思います。

オフィスホワイトニングとは?

歯科医院にて歯そのものを白くする過酸化水素を含んだ薬剤を用いて行うホワイトニングを”オフィスホワイトニング”といいます。

日本では法律(歯科衛生士法)により過酸化物を用いたホワイトニングは歯科医師又は歯科衛生士など歯科に関する国家資格をもった人のみが扱うことができます。

オフィスホワイトニングでは高濃度の過酸化水素を含んだ薬剤を用いること、そして、出力の高いライトで照射し薬剤の働きを活発にすることで少ない回数(短期間)で歯が白くなる効果出せることが特徴です。※ なお、一部のオフィスホワイトニングではライトを使わないものもあります。(FAPホワイトニングなど)

一方、歯科医指導のもと、自宅で過酸化物を含んだ薬剤で行うホワイトニングを”ホームホワイトニング”と呼びます。こちらは安全性も考慮し、低い濃度の薬剤で行うため、時間をかけて歯を白くしていくことになります。

オフィスホワイトニングの種類

オフィスホワイトニングには様々な種類がありますが、大きくは薬剤とライトの違いになります。一般的に過酸化水素濃度が高い薬剤が歯を白くする効果も高いですが、それほど高濃度でなくても薬剤とライトの組み合わせで高濃度と同等の効果を発揮するオフィスホワイトニングもあります。

オフィスホワイトニング一覧表

  ティオンオフィス オパールエッセンスブースト ビヨンド ZOOM ブライトスマイル2 ブライトスマイル ハイライト ピレーネ FAPホワイトニング ポリリン酸ホワイトニング
ライト LED 無し ハロゲン/LED LED ガスプラズマ ガスプラズマ LED LED 無し LED
1回での白くなる効果 5-8段階 5-6段階 2-4段階 6-8段階 9-11段階 8-10段階 1-2段階 1-2段階 1-2段階 1-2段階
しみにくさ
薬剤濃度 23.5% 38% 35% 25% 25% 15% 3.5% 3.5% 低い(歯科医院による) 低い(歯科医院による)
料金(1回あたり) 25000~50000円(12~16本) 10000~25000円(12~20本) 10000~30000円12本~16本 30000~50000円(12~16本) 70000円(20~24本) 60000円(20~24本) 10000~30000円(12~16本) 10000~30000円(12~16本) 10000~20000円(12~16本) 6000~20000円(12~16本)

△:しみやすい、〇:ややしみにくい、:しみにくい

希望の白さになるまでの回数

上の表のように、オフィスホワイトニングでは1回でシェードガイドで2~6段階白くなるものが多いです。しみにくくするために薬剤濃度をおさえたものは、希望の白さにもよりますが、5回以上と回数がかかる場合もあります。

特殊な薬剤とライトを用いた”ブライトスマイル”では1回で8~10段階、”ブライトスマイル2”では1回で9〜11段階 白くする効果があります。

それぞれの料金について

料金についてはそれぞれのホワイトニングでかかる器材や歯科医院での施術数などでも異なってきます。一般的にはホワイトニング専門歯科のほうが、多く施術をすることで料金を抑えられてる傾向にあります。

そして、1回での効果高いものほど料金は高くなる傾向にあります。1回での効果がかなり高い”ブライトスマイル”は1回:60000円と高価です。しかし、他のホワイトニングにて回数を多く行うとトータルの料金としては高くなる場合もあり、料金を目安に選ばられる場合は”何回で希望の白さになるか”を考慮しながら、進めましょう。

歯科医院のサイト上に、はじめから料金体系を10本で1回:15000円など明確に提示している歯科医院も多くあります。ホワイトニングを予定している歯科医院があるようでしたら、調べてみたり、実際に相談してみるのがよいでしょう。

各ホワイトニングでの痛み・しみやすさ

ホワイトニングの種類によってしみやすいもの、しみにくいものがあります。

”痛くないホワイトニング”と知られているポリリン酸ホワイトニング、FAPホワイトニングは薬剤濃度を低くおさえることで、しみにくくしています。しかし、1回での効果が弱まるので、行う回数が増えることになります。ピレーネもほとんどしみないとされていますが、薬剤濃度が3.5%と低いため希望の白さになるまでに回数がかかります。

しみやすいとされているものはーム、ビヨンド、オパールエッセンスブースト、ブライトホワイト2などです。

ティオンオフィスは薬剤濃度は23.5%と高濃度(35%)の薬剤より低めですが、専用のライトとの組み合わせで薬剤がより活性にうごき、高濃度と同等のホワイトニング効果がありながら、しみにくいホワイトニングです。

 

オフィスホワイトニングを選ぶポイントは?

・短期間で白くなることを基準に選ぶ

歯科医院に行く時間がなかなか取れない人、短い期間で歯を白くしたい/白くしないといけない人は上でご紹介したような1回での効果が高いオフィスホワイトニングを選びましょう。

・料金で選ぶ

一般的にはトータルで歯科医院:数万~10万円程度の料金がかかります。この中の範囲で歯科医院によっても料金はかわりますので、サイトで調べてみたり、行う予定の歯科医院に相談してみるのがよいでしょう。また、ホワイトニングを行う施術内容によっても料金の差がでてきます。ホワイトニング後の歯面研磨があるかなど、内容についても確認してみましょう。

・なるべく痛みでないことを基準に選ぶ

高い濃度のオフィスホワイトニングはしみ・痛みがでやすくなります。極力避けたい方は低濃度のオフィスホワイトニングを選択しましょう。但し、低濃度になることで通う回数が多くなります。また、ある程度の濃度でも薬剤とライトの組み合わせでしみにくいものもあります。(ティオン、ブライトスマイル)

ホワイトニング回数:1回で希望の白さできるものはその時だけしみ・痛みを我慢すればよいことになります。1回での効果が非常に高いホワイトニング(ブライトスマイルなど)なども検討してみましょう。

 

オフィスホワイトニングの実施方法

歯科医院で行うオフィスホワイトニングは一般的には以下のような順序で行われます。オフィスホワイトニングは施術そのものだけでなく、施術前の歯の状態や知覚過敏がないかの確認がしっかり行われること、また、ホワイトニング中やホワイトニング後にしみ・痛みがおきてしまった場合の対応、再ホワイトニングなどアフターケアも充実し、安心して取り組めるようになっています。

①ホワイトニング前の事前説明、口の中の状態確認

ホワイトニングを行うことに対してのしみ・痛みがでる場合がある等、事前の説明がされ、同意したうえでのホワイトニングにすすむステップとなります。”インフォームド・コンセント”といわれているものです。オフィスホワイトニングかホームホワイトニング どちらで行うのかも決めていきます。

また、ホワイトニングでしみ・痛みがでないように口の中の状態を観察し、歯科医でしかわからないような歯と歯の間のむし歯や歯のヒビなどを事前に確認します。基本、むし歯や歯周病など問題があった場合は、治療した後ホワイトニングを行います。

※ 詰め物を先にするとホワイトニング後の白さを合わせるのが難しいため、状況によってはホワイトニング後に治療する場合があります。その場合は該当する部分に薬剤が入らないよう保護しながらホワイトニングをおこなうことで痛みがでることを防ぎます。

②希望の白さを決定

希望の白さを決めていきます。具体的には白さの指標となる”シェードガイド”を使い、歯科医と相談しながらすすめます。なお、一般的に自然な白さとされているのはA1かA2の白さです。(日本人の平均的な色はA3〜A3.5)

(シェードガイド)

③歯面清掃

ホワイトニング薬剤をより効果的にするために、歯面についている歯石などを専用器具を用いて除去していきます。このタイミングでホワイトニング前の歯の色を写真などで記録します。

④リアクターを取り付け、唇の保護

口を一定時間開けておく必要がある為、写真のようなリアクターをよばれる器具を口に装着します。また、唇も乾燥しないようにリップなどを塗布します。

 

⑤歯肉の保護

オフィスホワイトニングで用いる薬剤は高濃度のものが多いため、歯茎につくと炎症をおこします。そのため、周りの歯茎には歯肉保護材を塗布します。また、歯のヒビや欠けがある場合は同様に保護材を該当部に塗布する場合があります。

知覚過敏気味の方は、知覚過敏抑制効果のあるシュウ酸カリウムなどを塗布をします。

⑥ホワイトニング剤の塗布

ホワイトニング剤を1歯づつ丁寧に塗っていきます。

⑦ライトの照射

ホワイトニング剤を塗布した箇所にライトをあてていきます。ライトは塗布した歯にまんべんなく光が当たる形状をしています。ライトの照射は熱があがるのを防ぐため、長時間行わず10〜20分程度でおこないます。その後、ホワイトニング剤を除去します。

※ ⑥~⑦を1回の手順を2~3回行っていきます。

⑧ホワイトニング剤の除去、清掃

一定時間のライト照射が終了したら、歯肉保護材の取り除き、口内の清掃を行います。

⑨歯面研磨

フッ化ナトリウムなどが含まれたペーストを用いて仕上げの歯面研磨を行います。⑨は歯科医院によって実施の有り無しはかわってきます。

オフィスホワイトニングは白さをどのくらい維持できる?

オフィスホワイトニングは通常、半年程度の間隔で再ホワイトニング(1回のオフィスホワイトニング)をすることで白さをキープします。※ 間隔はそれぞれの生活習慣(色の濃い飲食やタバコの有無)などによっても半年より短くなったり、長くなったりします。

歯の白さを常にキープされたい方はオフィスホワイトニングに加え、ホームホワイトニングを定期的に行っています。

オフィスホワイトニングのメリット・デメリット

メリット

・早く歯が白くなる

1回目の施術から歯が白くなった効果を感じることが多く、種類によっては1回で希望の白さになるオフィスホワイトニングもあります。短期間で歯を白くしたい方に向いています。

ただし、使っている薬剤濃度が低いと希望の白さになるまで5回以上の通院が必要となる場合もあります。行く予定の歯科医院がどのようなホワイトニングをおこなっているか調べたり、相談したりしながらすすめましょう。

・自分で行う手間がかからない

自宅で行うホームホワイトニングに比べ、オフィスホワイトニングは歯科医院に通院するだけで、全て歯科医院で施術を行います。自分で行うのが面倒と感じる方はオフィスホワイトニングが向いています。

・しみ・痛みへの早い対応ができる。

ホワイトニング中に痛みなどが出た場合、知覚過敏抑制剤の塗布などその場での対応ができます。また、ホワイトニング直前にも歯肉の保護や知覚過敏の症状がある方への知覚過敏抑制剤の塗布など直前での対策も行えます。

ホワイトニング後のケアについてもあらかじめ痛みどめの処方など、施術前~施術後を通してしみ・痛みへの対応ができることは大きなメリットです。

デメリット

・料金がやや高くなる

ホームホワイトニングに比べ、料金は高くなります。その理由は、オフィスホワイトニングではライトなどの機器、歯科医・歯科衛生士の方の人件費など、一度歯型取りをしてマウスピースを作成すれば行えるホームホワイトニングよりコストがかかるためです。

オフィスホワイトニングの料金は同じホワイトニングの種類でもばらつきがあります。上記の理由同様、人件費など歯科医ごとに異なるためです。

・歯の色の後戻りがホームホワイトニング比べ早い。 

歯を短期間で白くできる反面、薬剤が歯の内部深くまで薬剤が浸透しない為、色の後戻りがホームホワイトニング比べ早くなります。ホームホワイトニングではじっくり時間をかけて内部まで薬剤浸透させながら行うことで後戻りが遅くなるためです。

 

オフィスホワイトニングがNGな方・適さない方 その対応策は?

NGな方

無カタラーゼ症の方

ホワイトニングの薬剤に含まれる過酸化水素を分解する酵素を持っていない症状です。よって、過酸化物を使ったオフィスホワイトニングはできません。オフィスホワイトニング以外で歯を白くしたい場合はラミネートべニア(歯を少しだけ削りセラミックの薄い歯を貼りつける)、セラミック(歯を削りセラミック製の歯をかぶせる)などで行います。

妊婦・授乳中の方

ホワイトニングによる体への影響の安全性が確認されていない為、妊娠している方・授乳中の方は避けたほうがとよいといわれています。

適さない方

エナメル質形成不全の方

何からの原因でエナメル質をうまく作ることができないこの症状の方は、歯を白くする効果ができない、薬剤によってしみ・痛みがでる(歯の神経に薬剤が達しやすい為)ことからホワイトニングには適していません。

なお、エナメル質石灰化不全の場合(:歯の一部が白く斑点になっている症状)は、白い箇所を避けてオフィスホワイトニングすることで斑点を目立たなくすることが可能です。

重度のテトラサイクリンの方

子供の頃に処方した抗生物質(テトラサイクリン)の影響で歯が濃く変色している方は、オフィスホワイトニングの効果が期待できません。対応策としてホームホワイトニングで時間をかけて行う(完全に白くするのは難しいが、ある程度変色は薄くできます)、セラミック、ダイレクトボンディング(レジン(プラスチック)を歯に足して、色を変える方法)で行います。

光線過敏症の方

この症状の方はライトの照射ができません。対策としてオフィスホワイトニングで行う場合はライトを使わないFAPホワイトニング、又はホームホワイトニングで行います。

気管支炎やぜんそくの方

過酸化水素は揮発する為、咳き込んだり、ぜんそくの発作を起こす可能性があります。喚起をしっかりおこなうことで防げますが、注意が必要ですので、事前に相談しましょう。

歯の神経がない方

歯の神経がない場合、ホワイトニングでは白くなりません。(※ 一部の効果の高いホワイトニングでは効果が出るものもあります) 対応策として歯の内部に薬剤を流し込み白くするウォーキングブリーチを行います。

レジン・セラミックなどの人工歯の方

レジンやセラミックなど人工の歯はオフィスホワイトニングを行っても白くなりません。自然の歯をホワイトニング後、色の違いが気になる場合はレジン・セラミックの歯の入れ替えを行って色をあわせます。

高校生未満の方

歯の組織がまだ成熟していないので、避けたほうがよいとされています。

 

まとめ

ここまで、オフィスホワイトニングは

・歯科医院にて過酸化水素を含んだ薬剤を使用し、歯そのものを白くする

・種類によって1回での効果・料金・しみやすさなどそれぞれに特徴がある

・白さを維持するには半年ごとの再ホワイトニング(1回)が必要

・オフィス/ホームホワイトニングはそれぞれメリット・デメリットがあり、希望にあった選択が必要

・オフィスホワイトニングがNG又は適さない方がいるので、事前確認が必要

を説明してきました。

ホワイトニングを検討されている方は、”オフィスホワイトニング/ホームホワイトニングにするのか”、そして、オフィスホワイトニングを選んだ場合”どの種類のオフィスホワイトニングにするのか”を選ぶことになります。この記事参考いただき、ご自身にあったホワイトニングを行っていきましょう。

 

タイトルとURLをコピーしました