20~30代の女性を中心に人気のホワイトニング。
ホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニングや自宅で行うホームホワイトニング、市販のホワイトニングアイテムを使用して歯を白くするセルフホワイトニングなど、さまざまな種類があります。
これらのホワイトニングのうち、歯科で行うオフィスホワイトニングや市販品で歯を白くするセルフホワイトニングではライトを使用して歯を白くするのが特徴です。
でも、「ライトで光をあてる」と聞くとちょっと不安になるのも事実ですよね。
高熱の光をだすの?
紫外線はでてるの?
歯や身体へのダメージはあるの?
たしかに、気になるところです。
そこで、今回はホワイトニングで使用するライトについてご説明いたします。
それぞれのライトがもつ効果や危険性、そして安全性について確認していきます。
ライトは薬剤と一緒につかうことで効果を発揮する
歯科医院の院内で施術を行うオフィスホワイトニングでは、歯そのものを白くする過酸化水素をふくむ薬剤を歯の表面に塗り、ライトで光をあてて行います。
また、市販のホワイトニングアイテムの中にはホワイトニングジェル(過酸化水素をふくまない)を歯に塗り、付属のライトを使って光をあてることで歯表面の汚れをとり、白くするものものあります。
ライトのみでは白くならない
ホワイトニングでは過酸化水素や過酸化尿素などの過酸化物を歯に塗り、歯のエナメル質に浸透着色したステイン汚れを薬剤の力で分解除去することで歯を白く美しくします。
そして、オフィスホワイトニングで用いるライトには過酸化物がもつ分解作用を熱や光の力で促進させる働きがあります。
- オフィスホワイトニングの原理とは?
オフィスホワイトニングで使用するホワイトニング剤には過酸化水素がふくまれています。
過酸化水素は温度や光に反応して「水+酸素」に分解、その際に「フリーラジカル(酸素基)」という物質を発生させます。そして、フリーラジカルが歯のエナメル質の中に浸透したステイン汚れ(着色物質)を分解し、歯を白くします。このとき、ライトを用いて熱や光を加えることで過酸化物がフリーラジカルを生み出す反応が促進され、より漂白効果が高まります。
このように聞くとライトそのものが歯を白くする効果がある、と勘違いしがちですが、実はライト単体では歯を白くすることはできません。その理由は、オフィスホワイトニングにおけるライトの役割はあくまでも「ホワイトニングで使用する薬剤の効果をより高めるもの」という位置づけだからです。過酸化水素や過酸化尿素などの過酸化物をふくむ薬剤は単体で歯を白くすることが可能ですが、ライトそのものには歯を白くする効果はありません。
事実、審美歯科で行うオフィスホワイトニングでは薬剤を塗ったあとにライトの光を歯にあてて歯を白くする方法が大半を占めています。これは、オフィスホワイトニングという治療法には「高い濃度の薬剤を使用した上でさらにライトの熱や光を加えることでできるだけ早く歯を白く美しくする」という目的があるからです。それに対し、ライトを用いず自宅でマウスピースとホワイトニングジェルを使って歯を白くするホームホワイトニングでは熱や光による促進作用が生まれないため、オフィスホワイトニングと比べて歯の白さを実感するまでに時間がかかります。
ライトと薬剤でホワイトニング効果がでる仕組みとは?
さて、ここまで記事を読まれた方は“ある点”に気づかれたかと思います。
そうです、ホワイトニングで歯を白くする際に使用する過酸化水素は温度や光によってフリーラジカルを発生させます。
この「温度や光」にあたるものがオフィスホワイトニングで使用するハロゲンライトやLEDライトなど光の照射機器なのです。
過酸化水素をふくむホワイトニング剤を歯に塗る→過酸化水素が温度や光(ライトの力)に反応してフリーラジカルが発生→フリーラジカルによってエナメル質の内部に浸透着色したステイン汚れを分解→歯がキレイになる
というワケですね。
LEDライトだけではない ライトの種類とその効果/特徴
オフィスホワイトニングで用いるライトにはさまざまな種類があります。
ここでは施術時に使用するライトの種類やその効果、特徴についてご説明します。
オフィスホワイトニングでのライトとその効果
現在、歯科医院のオフィスホワイトニングで使われているライトには以下のような種類があります。
・ハロゲンライト
・アルゴンレーザー
・プラズマアークライト
・メタルハライド(紫外線:UV)
・ガスプラズマライト(ブライトライト)
・ビヨンドライト
・LEDライト(コスモブルーなど)
〇ハロゲンライト
ハロゲンライトは以前のオフィスホワイトニングでは主流だった照射機器です。
ライトがもつ熱の力により、熱反応をおこしてフリーラジカルを発生させます。
高熱および紫外線を照射する機器のため、使用時には舌や頬、皮膚などをしっかり保護することが大切です。
施術では1本ずつ歯に光をあてて白くするのが特徴です。一度に複数の歯を白くすることはできません。
効果(カラーガイド基準) | 1回あたりの施術で1~2段階程度白くできる |
1回あたりの施術時間 | 15分~30分前後 |
料金 | 1本につき数千円~1万円前後 |
〇アルゴンレーザー
アルゴンレーザーはレーザーホワイトニングで用いる照射機器です。
ホワイトニングで歯を白くするには光の波長は300~500nm(マイクロ波)が最適とされていますが、アルゴンレーザーは波長が488nmの青色光と514nmの緑色光から形成されているためホワイトニングに適しており、熱の発生が非常に少ないのが特徴です。
施術では1本ずつ歯に光をあてて白くしていきます。一度に複数の歯を白くすることはできません。
効果(カラーガイド基準) | 1回あたりの施術で3~4段階程度白くできる |
1回あたりの施術時間 | 1時間前後 |
料金 | 1本につき1万円~3万円前後 |
〇プラズマアークライト(スピードホワイトニング)
プラズマアークライトとは400nmの波長(ハロゲンライトの波長)を約3倍に増やした照射機器です。アルゴンレーザーと同じくらいの照射効果があります。
プラズマアークライトは現在、「スピードホワイトニング」という名前のオフィスホワイトニングで用いられています。
歯に1本ずつ光をあてていくため施術では1回あたり1時間程度かかりますが、光を拡散するクリスタルトップを装着して複数の歯を一度に照射することも可能です。
効果(カラーガイド基準) | 1回あたりの施術で3~4段階程度白くできる |
1回あたりの施術時間 | 1時間~1時間30分前後 |
料金 | 1本につき1万円前後 |
〇メタルハライド(ズームホワイトニング)
メタルハライドは紫外線(UV)の力によって歯を白くする照射機器です。
非常に高い熱をだすため熱反応の効果が高く、一度に複数の歯を白くすることができます。メタルハライドは現在、「Zoom(ズーム)」という名前のオフィスホワイトニングで用いられています。(ズームホワイトニングはLEDライトを使用するものもあります)
熱反応の効果が高く一度に複数の歯を白くできるメタルハライドですが、高い熱の影響で歯髄や歯ぐき、皮膚にダメージを与えやすいため、使用時には粘膜を保護した上でライトをあてるなど、細心の注意をはらう必要があります。
効果(カラーガイド基準) | 1回あたりの施術で8段階程度白くできる |
1回あたりの施術時間 | 1時間~1時間30分前後 |
料金 | 1回12本につき3万円~5万円前後 |
〇ガスプラズマライト(ブライトホワイト)
ガスプラズマライト(ブライトスマイル3000)はNASAの科学者であるジョン・ワーナー博士が開発した照射機器です。
現在は主に「ブライトホワイト」という名前のオフィスホワイトニングで用いられています。
プラズマライトをアーチ型に並べることで口の中全体に光があたり、光反応によって一度に複数の歯を白くすることができます。
プラズマライトは本来とても高い熱を発生する光源ですが、ガスプラズマライトは通常のプラズマライトと異なり機器そのものに強力な冷却装置をそなえているため、1度に20分間の連続照射が可能となっています。
効果(カラーガイド基準) | 1回あたりの施術で8~10段階程度白くできる |
1回あたりの施術時間 | 1時間30分前後 |
料金 | 1回20本につき6万円~10万円前後 |
〇ビヨンドライト(ビヨンドホワイトニング)
ビヨンドライトはハロゲンライトをヘッドに複数並べ、特殊なフィルターを設置することで紫外線をカットした照射機器です。
主に「ビヨンドホワイトニング」という名前のオフィスホワイトニングで用いられています。(ビヨンドホワイトニングはLEDライトを使用するものもあります)
並列されたハロゲンライトの力により一度に複数の歯を白くすることができます。
効果(カラーガイド基準) | 1回あたりの施術で2~3段階白くできる |
1回あたりの施術時間 | 30分前後 |
料金 | 1回12本につき1万円~3万円前後 |
〇LEDライト(コスモブルーなど)
LEDライトは光源にLEDを採用した照射機器です。
ハロゲンライトや紫外線のメタルハライドと比べて発熱量が低く、知覚過敏や粘膜への影響が少ないのが特徴です。現在はコスモブルーなどのLEDライトがオフィスホワイトニングで使用されています。
従来の高熱をだす照射機器と比較して身体への影響がおさえられているLEDライトですが、歯を白くする効果はハロゲンライトやプラズマライトよりも劣ります。
高輝度LEDの力により一度に複数の歯を白くすることができます。
効果(カラーガイド基準) | 1回あたりの施術で3~6段階白くできる |
1回あたりの施術時間 | 1時間前後 |
料金 | 1回12本につき3万円~5万円前後 |
- ライトを使わない「FAPホワイトニング」とは?
オフィスホワイトニングにはライトを使用しない「FAP(エフエーピー)ホワイトニング」もあります。
FAPホワイトニングとは、過酸化水素にハイドロキシアパタイトやリン酸、フッ素などの成分を加えたホワイトニングペーストを歯に塗り、歯を白くしながら歯の再石灰化をうながす治療法です。
従来のオフィスホワイトニングでは過酸化水素がふくまれた薬剤を歯に塗り光を照射してエナメル質の表面に凸凹を作りだします。そして、凸凹になった歯のエナメル質は外からあたる光(太陽光や照明の光)を乱反射させるため黄色っぽい色をしている歯の象牙質が見えにくくなり、自然と歯が白くみえるようになります。(マスキング効果)
つまり、オフィスホワイトニングの原理としては、過酸化水素の力(フリーラジカル)によってステイン汚れを落とすのと同時に、上記のマスキング効果も加わるため、より一層歯が白く見える、というワケですね。
ただし、マスキング効果については「歯が白く見えすぎる」「透明感がなくなる」などの理由から、オフィスホワイトニングで使う薬剤を酸性のものからエナメル質を溶かさない(凸凹にしない)中性のものに変える歯科医院が増えてきています。中性の薬剤は従来の酸性の薬剤と比べてマスキング効果は薄れますが、透明感のある自然な白さの歯を演出できます。
それに対し、FAPホワイトニングでは過酸化水素の力でエナメル質の表面に凸凹を作るところまでは同じですが、ホワイトニング剤の中に天然の歯の成分であるハイドロキシアパタイトやリン酸、そしてフッ素などを配合することで歯を白くしながら再石灰化を行う点が従来のホワイトニングと異なります。また、ライトやレーザーなどの照射機器を使用しないため歯に与える影響も少ない、というメリットもあります。
[FAPホワイトニングのメリット]
・従来のオフィスホワイトニングと比べて歯に与える影響が少ない。
・歯の再石灰化をうながしながらホワイトニングできる。
・歯質を強化しながらホワイトニングできる。
・従来のオフィスホワイトニングよりも施術回数を増やしてじっくり歯を白くするため、色の後戻り(白くした歯が元の色に戻ってしまうこと)が少ない。
[FAPホワイトニングのデメリット]
・薬剤の濃度が低く光をあてないため、従来のオフィスホワイトニングと比べて歯を白くする効果は比較的おだやかになる。(時間がかかる)
・1回あたりの効果が従来のオフィスホワイトニングよりも弱く、歯の白さを実感するためには数回から十数回程度、施術を受ける必要がある。
効果(カラーガイド基準) | 1回あたりの施術で1~2段階白くできる |
1回あたりの施術時間 | 30分~1時間前後 |
料金 | 1本につき1万円前後 |
ライトを使わないホームホワイトニングは薬剤の自然分解だけでホワイトニングを行う
ホームホワイトニングとは、歯科医院で処方されたマウスピースとホワイトニングジェルを使って自分自身で歯を白くする治療法です。
ホームホワイトニングでは過酸化水素よりも成分が弱い過酸化尿素がふくまれたホワイトニングジェルをマウスピースの中に塗り、マウスピースを装着することによって歯を白くしていきます。
ホームホワイトニングで使用するホワイトニングジェルはオフィスホワイトニングで使用する薬剤よりも成分が弱く、なおかつライトの光を歯にあてないため、効果はおだやかです。歯の汚れや黄ばみが多いケースなど、人によっては歯の白さを実感するまでに時間がかかる場合もあります。(ただし、早い人であれば20日程度の装着で白さを実感できることもあります)
効果(カラーガイド基準) | 2週間~1か月の装着で1~2段階白くできる |
1回あたりの装着時間 | 1日2時間程度 |
料金 | 上下の歯すべてにつき20日分で2万5千円~5万円前後 |
(※ 歯の白さを実感できるまでの期間は症状によって異なります)
セルフホワイトニングのライトとその効果
セルフホワイトニングとは、過酸化物を使わず、サロンや自宅で自分自身で歯を白くする方法を指します。
過酸化物を使わない(使えない)理由は、日本では法律によって過酸化水素や過酸化尿素をふくむホワイトニングアイテムの医療関係者以外に対する販売が規制されているからです。
このため、セルフホワイトニングでは酸化チタンなど、過酸化物以外の成分を使って歯を白くする点が大きな特徴となっています。
- サロンなどでのライトはLEDライトのみ
現在、「ホワイトニングサロン」という名前のセルフホワイトニングスペースが日本国内の都市圏を中心に営業を行っています。ネットやテレビ、雑誌などでその名前を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
モデルや芸能人を広告に起用するなど、大々的に宣伝を行っていることもあってか、若い世代の女性を中心に話題を集めているホワイトニングサロン。
しかし、基本的にホワイトニングサロンは歯科医師が在籍するクリニックとは異なり医療機関ではないため、スタッフが施術を行うことはできません。
あくまでも「お客様が自分自身で歯を白くするのをお手伝いする」のがホワイトニングサロンの目的となります。
また、サロンにおいては通常の歯科医院で用いるハロゲンライトやレーザーなどを使うことは薬事法によって規制されています。
このため、サロンで使用するライトは比較的安全性が高いとされるLEDライトのみです。
サロンではLEDライトのみの使用となりますが、LEDライト自体は照射機器としての出力は高く、歯の表面の汚れを落とすのに効果を発揮します。
ただし、サロンで行うセルフホワイトニングでは過酸化水素や過酸化尿素は使えないため、エナメル質の内部に浸透したステイン汚れを落としたり、過酸化物によるマスキング効果で歯の象牙質の黄ばみを目立たなくすることはできません。
(歯そのものの色を劇的に白くする効果はない)
- 自宅でのセルフホワイトニングで小型LEDライトは効果薄
サロンで使うホワイトニングジェルや市販品のホワイトニングアイテムにふくまれる酸化チタンはLEDライトの光をあてることで活性酸素という物質を作りだします。
活性酸素には歯のエナメル質の表面に浸透着色したステイン汚れを分解する作用があり、活性酸素の力によって歯の汚れを浮き上がらせて落としやすくするのがセルフホワイトニングの特徴です。
活性酸素は過酸化物から発生するフリーラジカルの分解作用と似ていますが、ステイン汚れを分解する力は過酸化物がだすフリーラジカルよりも弱いです。このため、市販のホワイトニングジェルではエナメル質の内部に浸透着色した汚れを落とす効果は期待できません。また、酸化チタンをふくむ市販のホワイトニングアイテムを使用する場合、ジェルを塗ってLEDライトの光を歯にあてたあと、ブラッシングによるステイン汚れの除去が必要となります。つまり、ジェルとLEDで汚れを落とす、というよりは「歯磨きの効果をジェルとLEDで手助けする」というイメージですね。
もし、本当に歯そのものの色を白くしたいのであれば、ホワイトニングサロンや自宅でのセルフホワイトニングではなく、歯科医院でオフィスホワイトニングをお受けになることをおすすめします。
ライトによって安全性の違いは?
オフィスホワイトニングやサロンで行うセルフホワイトニングで使用するライトにはさまざまな種類があります。
中には高熱を発するものや紫外線をだすものもあり、人によっては熱の影響で痛みや知覚過敏の症状がでてしまったり、ライトから発せられる光が原因で光アレルギーをおこしてしまい、皮膚の炎症やかゆみなどの症状がでることも。
また、紫外線が原因で歯ぐきが赤く腫れたりヒリヒリとしたかゆみを歯ぐきに感じることもあるため、施術を受ける方は注意が必要です。
以下にホワイトニングで使われるライトの安全性と効果について記載しておきます。
発熱 | 紫外線 | 歯を白くする効果 | |
ハロゲンライト | 高熱をだす | あり | 弱い |
アルゴンレーザー | 少ない | あり | 中程度 |
プラズマアークライト | 高熱をだす | なし | 中程度 |
メタルハライド(UVライト) | 高熱をだす | 多い(UV光線をあてるため) | 高い |
ガスプラズマライト(ブライトライト) | 高熱をだすが、冷却装置が備わっているため20分の連続照射が可能 | あり(ただし、フィルターがついているため線量はおさえられている) | 高い |
ビヨンドライト | 高熱をだすが、特殊フィルターによって熱の発生を抑制 | 少ない(紫外線を100%カットした改良版もあり) | 中程度 |
LEDライト(コスモブルーなど) | 少ない | なし | 中程度 |
- 歯科医院での安全対策はどのように行ってるの?
オフィスホワイトニングでは刺激の強い薬剤を用いるほか、使用するライトには高熱や紫外線をだすものが多いです。このため、施術をする歯科医院では患者さんの身体を保護するための安全対策を行っています。
具体的な安全対策としては、
・歯ぐきや舌、頬の粘膜を保護するために「ダム」という保護剤を塗る。
・舌が歯にふれないようにするためにプロテクターを装着。
・ライトがだす光から目を保護するために保護メガネを装着。
などの方法で薬剤やライトから患者さんを保護しています。
また、近年では単体でのハロゲンライトは高熱が直にあたることからオフィスホワイトニングではほとんど使われなくなってきています。同様に、強い紫外線を照射するメタルハライドも安全性の面から使用をさける歯科医院が増えています。
そして現在ではコスモブルーなど、比較的発熱量が少なく紫外線をださないLEDライトが主流になりつつあり、以前よりもオフィスホワイトニングの安全性が高まってきています。
ホワイトニングは安全性の高いものを選びましょう
「ホワイトニングで使用するライトの安全性と効果」についてご紹介しました。
今回の記事では、
・オフィスホワイトニングで用いるライトには高熱をだすものが多い。
・アルゴンレーザーとLEDライト以外のライトはすべて高い熱をだす。
・ライト単体には歯を白くする効果はない。(ライトはあくまでも「過酸化物の漂白作用を促進させるもの」という位置づけ)
・紫外線をだすライトも多いため、アレルギー体質の人は注意が必要。
・サロンや家庭で行うセルフホワイトニングで用いるLEDライトは比較的安全性が高いとされているが、歯を白くする効果はオフィスホワイトニングよりも劣る。
・サロンや家庭で使用するLEDライトは見た目は良いものの、実際に歯を白くする効果はあまり期待できない。(歯そのものを白くするものではない)
以上についてふれてみました。
みなさまはどのようななご感想をおもちになられたでしょうか。
そもそも、オフィスホワイトニングはアメリカで考案された治療法であり、薬剤の成分やライトの強さは欧米人の体質に合わせて作られています。
このため、日本人がオフィスホワイトニングを受けると人によっては歯に痛みがでてしまったり、知覚過敏がおきる、口の粘膜や皮膚に炎症が発生する、など、身体に影響がでるおそれがあります。
そういったこともあり、日本人向けに開発されたコスモブルーなど安全性を考慮したライトもあります。
歯科医院でホワイトニング治療を受ける前にはそのクリニックでどのようなライトを使っているのかを事前に確認しておくようにしましょう。クリニックによってはホームページ上に使用しているライトの種類を載せているところもありますが、記述がない場合には電話やメールなどを使ってたずねてみたり、初回のカウンセリングでライトの種類について直接歯科医師に聞いてみる、という方法もあります。
もし現在、ホワイトニング治療をお受けになることをご検討されているのであれば、ご自身の体質や歯の汚れの程度に合わせ、身体にかかる負担ができるだけ少ない方法をお選びになることをおすすめします。
ぜひ、安全なホワイトニングで美しく白い歯をよみがえらせ、“理想の口元”を手に入れてみてくださいね。