病気やけがの治療などでかかる治療費
母子家庭(又は父子家庭)の方の場合には、ひとり親家庭等医療費助成制度の申請をおこなうと医療費が全額免除又は1割負担になります。
では、歯科医院で行うホワイトニングには適用されるのでしょうか?
また、年間での医療費は基本10万円を超えると、その差額分が所得金額から引かれ、払う所得税が軽減される医療費控除というものがあります。
ホワイトニングはこの医療費に該当するのか?
そんな、疑問を持つ方がいると思います。
ここでは
・ホワイトニングの費用は免除または1割負担になるのか?
・ホワイトニングの費用は医療費控除の対象になるのか?
について解説していきたいと思います。
ホワイトニングかかる費用は免除または1割負担にはなりません
日本では、法律(健康保険法)により治療を目的とした医療行為に保険が適用されます。
例えば
・体の具合が悪くて診療してもらった代金
・診療後、処方される薬代
・手術などの治療代
・コルセットなどの費用
などが保険適用になります。
ホワイトニングにかかる費用は見た目をよくする目的のため、保険適用外です。
費用が全額負担又は1割負担となる「ひとり親家庭等医療費助成制度」が適用されるのは、治療を目的とした医療行為ですので、ホワイトニングにかかる費用も適用外となります。
(補足)
「ひとり親家庭等医療費助成制度」の適用で医療行為の費用が全額負担となるのは、住民税が免除となっている方です。
住民税が免除されている母子家庭(又は父子家庭)の方の条件は
・前年度の所得金額が125万円以下(給与収入が204万円以下) ※給与所得者の場合。
(個人事業主の場合:所得金額=売上ー経費が125万円以下)
となります。
ホワイトニングかかる費用は医療費控除の対象にもなりません。
医療費控除とは年間(1/1~12/31)で、基本10万円以上の医療費を払った場合に申請すると
・会社員の方の場合:支払った所得税の一部が戻ってくる(還付)
・事業主の方の場合:医療費控除額を確定申告に反映できる⇒支払う税金を安くできる
ものです。
ホワイトニングにかかる費用は先に述べたように”医療費”の対象外ですので、医療費控除の対象にもなりません。
このように、母子家庭(又は父子家庭)の方がホワイトニングを受ける場合は、費用を自費で負担しなければなりません。
では、なるべくホワイトニングの費用を抑えるにはどうしたらよいか?
次の項で解説していきたいと思います。
なるべくホワイトニングの費用を抑えるには?
歯を白くするホワイトニング
なるべくその費用を抑えるには様々な方法があります。
また、世間一般で”ホワイトニング”と言われているものでも大きく2つに分けられ、どちらを行うかによっても費用がかわってきます。
ここでは
・大きく2つに分けられるホワイトングの種類とは?
・その費用をなるべく抑える方法
について解説していきます。
歯の表面の着色を落とすホワイトニングと歯そのものを白くするホワイトニング
インターネットなど世間的に”ホワイトニング”と呼ばれているものには
・歯の表面の着色汚れを落とすもの
・歯そのものを白くするもの
の2つがあります。
”歯の表面の着色汚れを落とすもの”は使用する薬剤に「歯のそのものを白くする過酸化水素又は過酸化尿素」を含まず、歯の表面の着色汚れを落とすポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウムなどが主成分になっています。
実際の方法としては、
① ホワイトニング歯磨き粉による(歯磨き粉タイプ・液体ジェルタイプ)
② ホワイトニングキットによる(例 ビースマイル、HiSmile(ハイスマイル)などの”マウスピース・ジェル・LEDライト”が含まれるキット)
③ ホワイトニングサロン・バーの利用
になります。
一方、”歯そのものを白くするもの”は薬剤に過酸化水素又は過酸化尿素を含み、その成分が
・歯の内部の着色物質を分解する
・歯をおおうエナメル質の微細構造を変化させる
ことで歯を白くします。
実際の方法としては
① 過酸化物を含んだ薬剤を使用した
「歯のホワイトニング」というと、基本的には”歯そのものを白くする”この方法でしたが、現在では過酸化物を含まない商品の説明やホワイトニングサロン・バーの説明でも”ホワイトニング”として説明している為、区別がなくなってきています。
ホワイトニングの費用をなるべく抑えるには?
上の項で歯のホワイトニングは2つに大きく分けられると解説しましたが、全般的には”歯の着色汚れを落とすホワイトニング”のほうが安価になります。
その理由は歯の着色汚れを落とすホワイトニングでは、費用が多くかかる歯科医でのホワイトニングがあまりないためです。
それぞれのホワイトニングで、なるべく安く行うには以下のような方法があります。
(歯そのものを白くするホワイトニング)
① 歯科医院のクーポン、割引、モニター募集などを活用して初期費用を抑える
グルーポンなどのクーポンサイトで歯科医院でのホワイトニングのクーポンがあります。
クーポンの内容は初回〜数回の回数限定でホワイトニングが安く受けられるものです。
所定の回数が終わると通常料金に戻ります。ホワイトニングは白さを維持するためには定期的なメンテが必要となりますので、その点も考慮して選択してみると良いでしょう。
また、ミュゼホワイトニングなどではウェブサイト上で学生さんを対象にした割引などが受けられます。
歯科医院でもそのウェブサイトでモニター募集を行っているところもあります。
モニター募集では歯のビフォーアフターの写真撮影が条件になっていたりする場合が多く、そのため回数限定でなくコースそのものの割引を受けられるもののが特徴です。
② 過酸化物を含んだ薬剤で自分自身でホワイトニング(セルフホワイトニング)する
セルフホワイトニングを行う方法としては
・マウスピースのみ歯科医で作成し、ホワイトニングジェルを楽天などのインターネット販売で購入し、行う
過酸化物を含んだ低濃度(過酸化水度:3.素濃6%)の国内製ジェル、やや濃度が高い海外製ジェル(過酸化水素濃度10%前後)は楽天、ヤフーショッピング、アマゾン、バイマ、Wowma!などのインターネット通販で購入できます。
歯科医で製作してもらうマウスピースの値段は10,000~30,000円といわれているので、事前に歯科医に値段を確認しておきましょう。
・海外製の過酸化物を含んだ歯磨き粉、ホワイトニングキットを用いたホワイトニング
コルゲートなど海外製の一部の歯磨き粉には低濃度の過酸化物が含まれています。
また、BrighterWhite(ブライターホワイト)など海外製のマウスピース、ジェル、LEDライトがセットになったホワイトニングキットで過酸化物を含んだジェルを使用して行うものがあります。
こういった商品は自分で行うホワイトニングのため、商品のみの購入だけで済み、比較的安く抑えることができます。
コルゲート オプティック ホワイト 1800円(amazon.co.jp)
BrighterWhite(ブライターホワイト)6800円(BrighterWhiteウェブサイト)
などの価格となります。
※ 過酸化物を含んだホワイトニングでは知覚過敏などの症状が出る可能性があります。
歯科医院で行う場合では、専門の歯科医による歯の状態の事前確認で未然に防止したり、ホワイトニング中に知覚過敏が起きた場合も、知覚過敏抑制剤の塗布など適切な対処が行われます。
しかし、ご自身で行うホワイトニングでは未然に防ぐことができなかったり、知覚過敏が発生した時の対処をしなければならない点にご注意ください。
(歯の表面汚れを落とすホワイトニング)
① ホワイトニングサロン・バーのクーポン、割引、モニター募集などを活用して初期費用を抑える
クーポンサイトでは、ホワイトニングサロン・バーのクーポンが数多くあります。
クーポン内容は歯科医院のクーポン同様に、回数限定のクーポンとなりますので、今後の継続した場合の料金も考慮して選びましょう。
ホワイトニングバーに代表されるウェブサイトでは、”学割”、”新成人キャンペーン”の割引があります。
条件を満たしていれば、通常より割安で行えるので、安く抑えたい場合はチェックしましょう。
インターネット上で”ホワイトニング モニター募集”と検索するとホワイトニングサロン・バーでモニターを募集しているところが見つかります。
モニターには”撮影OK、ソーシャルメディアでの拡散”などの条件があります。
お近くの地域で、モニターを募集しているところがあるか確認してみるとよいでしょう。
② ホワイトニングキットの定期購入、キャンペーンを利用する
国内ですとビースマイル、海外ですとHiSmile(ハイスマイル)に代表されるような過酸化物を含まないホワイトニングキットでは定期購入やBlack Fridayなどの特定日の販売キャンペーンを利用すると通常より安く購入できます。
商品の販売ウェブサイトを確認してみましょう。
まとめ
ここでは母子家庭(又は父子家庭)ではホワイトニングの費用は
・保険適用の治療とは異なり、保険適用外となり費用免除、費用負担軽減はない
・同様に医療費控除の対象外
ということをお伝えしてきました。
それでもホワイトニング費用を極力、安く抑えるには
歯そのものを白くするホワイトニングの場合
・歯科医院のクーポン・割引・キャンペーンを利用する
・セルフホワイトニングで行う
歯の着色汚れを落とすホワイトニングの場合
・ホワイトニングバー・サロンのクーポン・割引・キャンペーンを利用する
・ホワイトニングキットの定期購入、キャンペーンを利用する
ということを解説してきました。
歯の着色汚れを落とすだけでも、”歯が白くなった”と思われる方も多いです。
ご自身にあった方法を選んで、なるべく安くホワイトニングをしてみましょう。