ホワイトニング、歯のそのものを白くホワイトニング方法は過酸化水素を含んだ薬剤を使用したホワイトニングが主流でその流れは数十年変わっていません。この薬剤によるホワイトニングは過酸化水素が分解され、フリーラジカルとなって歯の内部に浸透し、歯内部の着色物質を分解することで歯を白くします。一方、このフリーラジカルが歯のクラックや虫歯などにより象牙質や歯髄(歯の神経部)に達すると知覚過敏などを発生することがあり、痛みやしみるを起こす可能性があります。過酸化物によるホワイトニングを行った人で知覚過敏などの症状が出た人はおよそ4人に1人との統計もあります。
家電大手のパナソニックは痛みを伴わず歯を白くする今までにないホワイトニングの製品を開発中しています。「Sylphid」(シルフィード)と言う製品です。
仕組みはこの装置で二酸化炭素(CO2)と水(H2O)を化学反応させ、OHラジカルというもの作り出します。このOHラジカルは先ほどのフリーラジカル同様、歯内部の着色物質を分解し、歯を白くするというものです。
直接、パナソニックさんに問い合わせたところ、様々な検証を行い、OHラジカルでは知覚過敏を起こさないことを実証されているとのことです。痛みがなく安心してホワイトニング出来るようになる。製品化すれば、ホワイトニングの流れとしてはとても大きな出来事になりそうです。ただ、これは欧米の方よりエナメル質が薄い、日本人をはじめとするアジア圏の人々により受け入れられるのではないかと考えます。現時点ではまず、2020年 ホワイトニング先進国のアメリカでの販売を目指しているとのことですが。
今までのホワイトニング業界は大きな打撃になりかねない、”新たな進歩”ですが、一家に一台、Sylphidで手軽にホワイトニング出来る未来がくれば、日本人そのものの意識も変わり、”歯が白い”が当たり前の世の中になるかもしれません。