ホワイトニング歯磨き粉
でも、実際に使ってみると「あんまり白くなってない・・」
と思ったことが多くあるのではないでしょうか。
ここでは ”歯磨き粉だけではなぜ白くならないのか?”、”白くなるためには?”
について説明していきます。
ホワイトニング歯磨き粉だけでは白くならない理由
国内で販売されている”ホワイトニング歯磨き粉”は歯の着色汚れ(ステイン)を落とす成分に限定されるため、歯が明らかに白くなることはありません。
ただし、着色が落ちたことで「白くなった」と感じる方もいます。
日本人の平均的な歯の色は歯の色見本シェードガイドでA3〜A3.5で、個人差もありますが、この色よりも着色によって色が濃い状態になっている方は色味が改善する可能性があります。
歯表面汚れを落とす多少の効果はあるが、個人差がある
ホワイトニング歯磨き粉にはポリリン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ピロリン酸ナトリウムなど歯の着色を落とす様々な成分があります。
また、ハイドロキシアパタイト配合で歯の再石灰化をたすけ、新たな歯の組織をつくることで歯が白くなるものもあります。
どの成分がご自身の歯の着色汚れに効果があるかは個人差がでます。
商品のレビューや口コミでばらつきが出るのはこのためです。また、効果も劇的に歯の着色が落ちるということはあまりありません。
あるホワイトニングの歯磨き粉での結果では2週間で1〜2程度のシェードアップという結果もありますが、この結果も普段の食事を気をつける(色の濃い飲食を避ける)ことで影響が出るというものでした。
もし、着色を落としたいと思う場合は、成分の異なる数種のホワイトニング歯磨き粉を試してみるとよいでしょう。
以下の歯磨き粉にはこのような成分が含まれます。
国内製のホワイトニング歯磨き粉では歯そのものは白くならない
歯の着色を落とす成分では歯そのものを白くすることはできません。
その理由は、国内販売の歯磨き粉には歯そのものを白くする過酸化物を含まれていないためです。
国内では過酸化物の取り扱いは国家資格をもった歯科医または歯科衛生士のもとで扱われるように決められています。
ホワイトニング歯磨き粉で歯をより白くする可能性があるものは?
では、
「ホワイトニング歯磨き粉で歯そのものを白くする過酸化物がはいっているものはないのか?」
と言いますと海外輸入品では”過酸化物を含んだ”歯磨き粉が販売されています。
アメリカのオーラルケアメーカー Colgate(コルゲート)の商品の中に過酸化物を含んだものがあります。
この海外輸入品は楽天やバイマなどのインターネットでの購入が可能です。
アメリカ コルゲートのホワイトニング歯磨き粉でも効果が限定的な理由
コルゲートの歯磨き粉”オプティックホワイト ハイインパクト リニューアル”、”オプティックホワイト ハイインパクト アドバンス”は過酸化水素を少量含んでいます。
その濃度はリニューアル:3%、アドバンス:2%です。
濃度だけを見ると、ホームホワイトニングで使うジェルの過酸化水素濃度:約3.6%とそれほど差がありません。
しかし、歯磨き粉では歯磨き中のみ、その成分が浸透するため、時間が短いものとなっています。
一方、ホームホワイトニングでは毎日、通常1~2時間ほど行うため、濃度が低くても時間とともに少しずつ浸透して効果が出るようになります。
このように使用方法の違いによって、過酸化物を含んだホワイトニング歯磨き粉での効果は限定的です。
歯表面汚れには専門的なクリーニングやサロン・バーのセルフホワイトニングを利用
歯磨き粉では表面の着色汚れを落とす効果は個人差もあり、あまり高いものではありません。
歯表面の汚れを落とす場合は歯医者さんでの専門的なクリーニングやサロン、ホワイトニングバーでのセルフホワイトニングをおこなっていきます。
歯医者さんの”歯のクリーニング”で着色を落とす
歯医者さんでは”PMTC:プロフェッショナル メカニカル ティース クリーニング”と呼ばれる専門器具を使ったクリーニングを受けることができます。
これは専門器具で歯の表面を研磨したり、炭酸カルシウムなどの成分を含んだジェット水流によって汚れを落としたりすることで歯表面の着色を落とします。
歯周病治療のための歯石とりは保険適用ですが、クリーニングは見た目をよくする審美性の施術のため、保険適用外になります。
歯医者さんで行われる一般的なクリーニングは以下のような流れになります。
・炭酸カルシウム等を含んだジェット水流での洗浄
・スケーラーによる歯石とり
・専用器具によるペーストを使った歯面研磨(粗研磨→仕上げ研磨)
通常、専門的なクリーニングの価格は10,000円前後となります。
施術後は歯面がツルツルにもなり、気持ちのいいものです。
施術は歯石や歯垢が落ちることで歯周病予防、口臭予防にもつながります。
ホワイトニングバー・サロンの”セルフホワイトニング”で歯の着色汚れを落とす
歯の着色汚れを落とすには医療機関でないホワイトニングバーやサロンでの”セルフホワイトニング”でも行えます。
医療機関でないため、店舗の定員がお客さんの歯のクリーニングをすることができないので、店舗にあるクリーニング機器をお客さん自身が使って行うことになります。
ただし、初回に行い方などの説明があったり、器具の移動などを補助してくれます。
施術方法は通常、歯磨き後にジェルを塗り、ライトを10〜20分程度照射して行います。
この方法がホワイトニング歯磨き粉より効果がある理由はジェルの成分が出力の高い大型なライトの照射により、活性化され歯の汚れを落とすことができるためです。
1回の施術で2〜3トーンアップになる方が多く見られます。
ご説明してきた
・歯医者でのクリーニング
・ホワイトニングバー、サロンでのセルフホワイトニング
では表面の着色汚れを落とすことはできますが、効果は歯本来の色に戻るまでにとどまります。
”もっと白くなりたい”という方は歯そのものを白くするホワイトニングをおこなっていきます。
歯そのものを白くするには過酸化物が含まれているホワイトニングを
歯そのものを白くするホワイトニングにはいくつかの方法があり、大まかには以下になります。
・歯医者さんでのオフィスホワイトニング
・歯医者さん指導のもとでのホームホワイトニング
・オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを足したデュアルホワイトニング
・ご自身で過酸化物を含むジェルを使用して行うセルフホワイトニング
オフィスホワイトニングは短期間で白くすることができる一方、色戻りが早いといったデメリットがあります。
ホームホワイトニングでは反対に白くなるまで時間はかかるが、ゆっくり歯の内部の奥から白くしていくため、色の戻りが遅くなります。
また、費用もオフィスホワイトニングより抑えられる傾向です。
デュアルホワイトニングはオフィス、ホームのメリットをどちらも取れる方法ですが、その分費用が一番かかります。
過酸化物を使ったセルフホワイトニングでは費用を一番安く抑えることができますが、事前に歯医者さんによる歯の状態確認ができないため、安全性に問題があります。
歯周病や虫歯の状態で過酸化物を使ったホワイトニングを行うと、過酸化物から分解された成分が歯の神経に届きやすく、しみや痛みがでる可能性が高くなります。
ひどいと歯の神経が炎症を起こし、炎症がしばらく治らないと最悪、歯の神経を抜くことになってしまいます。
安全、安心を一番に考える方は歯医者さんのもとでホワイトニングを行うことをお勧めします。
また、セルフホワイトニングでは希望する歯の白さにコントロールすることも難しいです。
ジェルの濃度も高くすれば白くする効果は高くなりますが、その分ジェルがしみてくる可能性があります。痛みでできなくなってしまうことも。
歯医者さんでのホワイトニングではそういった面からも専門的な判断や経験でジェル濃度のコントロールや痛みへの事前予防策を打てることでメリットがあります。
私もしみや痛みがでないか心配でしたが、歯医者さんで見てもらって問題にないことを診断してもらったことで、安心してホワイトニングをすることができました。
実際にジェルを使ってのホームホワイトニングをしていますが、痛みやしみがなく、少しずつ歯が白くなっていくことで継続してできています。
まとめ
ここではホワイトニング歯磨き粉では歯が白くならない理由について説明してきました。
・国内製のホワイトニング歯磨き粉では歯表面の着色を落とす成分のみで、効果も個人差があり限定的、劇的に白くはならない
・海外製のホワイトニング歯磨き粉では歯そのもの白くする成分が含まれるものもがあるが使用時間が短いため大きな効果は期待できない
・歯の着色を落とす方法としては歯医者さんでのクリーニング、ホワイトニングバー・サロンでのセルフホワイトニングの方が効果が高い
・歯そのものを白くするには過酸化物を使ったホワイトニングで歯医者さんのもとで行うホワイトニングは事前診断があり、安心して行える
・過酸化物を使った自身で行うセルフホワイトニングは歯の状態がわからないため安全性に問題があり、歯の色のコントロールも難しい
歯の着色が落ちたことで”白くなった”と思う方もいる一方、”本来の歯の白さでは足りない”と思う方は歯そのものを白くするホワイトニングをおこなっていくようになります。
テレビに出ている芸能人、モデルの方は必ずと言っていいいほど、ほぼホワイトニングや歯をセラミックにしています。
”本来の白さではまだ白くない”と感じる方は歯医者さんでのホワイトニングを検討されてみてはと思います。